スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

人魚

2007年10月01日 22:09

深海の底へ沈み始めた私の耳に

海面から、微かに歌が聞こえた。

もう二度と会うことの出来ない、
その人の歌を聞くことが出来ただけで、私はとても幸せだった。

でも、あの子はきっと・・泣いているに違いない。

それだけが、心残りだった。

あの子が、これから先・・・笑っていけるように、

私からの、最後の贈り物を―――。



岸から、少し離れた浅瀬にある岩場の上で、

必死の思いで歌い続ける少女の姿があった。

しかし、その歌声も、徐々に弱くそして等々、
涙の前には勝てそうも無かった。

その場にへたり込んで、ずっと泣いていた。

揺れる水面には、彼女の姿が映ることは無かった。


“泣いてはダメ、顔を上げて”


少女は、ハッとして素早く辺りを見回した。

けれど、彼女の姿はどこにも見当たらない。

少女は立ち上がって、有らん限りの声で叫んだ。


「どこなのっ!?どこにいるのっっ!!!」


水面は、変わらず静かに揺れている。

ただ今までと違うのは、海から光の粒子が

次から次へと浮かんできたことだ。

光の粒子は、ふわふわと、少女の周りを漂っている。

「貴方なの?」

不安げな表情が一気に和らいだ表情になる。

暖かい光の中で、手を差し伸べると

そっと手が重ねられる。

“貴方の歌が聴けて私は幸せだから。
  貴方が笑ってくれるだけで、それだけでいいから。”

光の粒子は、少しずつ少女から離れていく。

「まって、姉さん!別れたくない!!
        さよならなんて言いたくない!!!」

ふわりと手が離れていくのがわかる。

必死に手を伸ばしても、もうそこに手はなく、ただ小さく輝く光が

今にも消えていきそうだった。


“最後に、貴方の歌が聞けて良かった。
   ありがとう、貴方は私の大切な妹よ。”


消えていった光の粒子を、泣きながら見つめていた。

どこまでも続く、この海と空の彼方に届くように

再び少女は、歌い始める。

                      
                         終わり。

     





今回は、ちょっと無理やり終わった勘がっ!(;´д`)

登場人物は、2人(姉妹です)

姉妹なのに、妹がどーして人間かって言うのは、次回作で語ることに。

それから、おねーさんがどーして亡くなってしまったのかも、

次回作で。

どっちも、名前考えてたけど、なんか気に入らなかったのでボツ。(ぁ

人魚のお姉さんの外観も書こうと思ってましたが、これもボツ(ぇー

イメージ的に、半身(魚部分)はエメラルドグリーンです。

あと瞳もグリーン、髪は茶色系かなー?と。(まぁあくまでイメージ


次回作、予告!
 題「歌う人」です!!

歌から始まる予定。(歌詞まとまんね( ゚∀゚)きっとボツ。








上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。