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歌う人

2007年10月11日 23:09

何処かで誰かが歌っているようだった。

スローテンポで、切なく悲しげな印象の歌だった。


 ゆらゆらと 揺れて流れて 
  
  小さく 消えてゆく
 
 貴方の姿は どこにもなくて

 彷徨う私は 小さな星の明かりだけが 希望だった

 
「貴方の歌う歌は、いつも悲しいものばかりね・・。」


海の中から、そう声が聞こえた。
歌っていた人物は、悲しげな表情で俯いてぽつりと呟いた。


「仕方が無いじゃない・・・。」


今の彼女の境遇を考えれば、仕方の無いことだった。

誰よりも歌がうまかった為に、他の人魚達から嫌がらせを受け
挙句彼女が歌を歌えるのは、海の上だけ・・。


しかし、それが原因で、多くの船が沈んでしまい、
人の住む町では、人魚は忌むべき存在と思われてしまった。


このことがさらに、彼女を追い詰めている要因でもある。

「悲しい歌なら、船は沈まない。私だけが、悲しいだけ。」


苦しげな彼女を、慰めるかのようにその手に触れる。

「・・・人魚であることをやめたい?」

姉であるその人の言葉に、目を見開いた。
 スカイブルーの瞳は、決意したかのように揺るがなかった。


「それは・・人間になれるということ?」

もし叶うのならと、ふつふつと喜びがこみ上げてくる。
 しかし、私は不安でもあった。

人魚が人間になったという話は、聞いたことがないわけではない・・。
それには必ず、代償が伴い
結果人間になって、幸せに暮らしたという話は聞いたことが無かった。
  

「人間になれたとしても、幸せになれるかどうかは、
 結局のところ、貴方自身の意思によってしまうわ。
代償については、心配しないで、私が何とかして見せるから。」


私は、思わず首を振った。
 姉さんが犠牲になって、それで私だけが幸せになるだなんて・・。


「ダメよ、姉さん・・。
 私だけ幸せになるなんて、そんなの許されない。」


今度は、姉が首を振った。
「貴方が辛いとき、私は側に居てあげられなかった。
 私が貴方に出来るのは、これくらいしかないから・・・。」


手に力が込められる。
その手から伝わる温もりが、まだそこに、姉さんが居ることを教えてくれた。


そして・・・・・。
姉さんは自らの命で、私を人に代えてくれた。


だから私は、歌い続ける。
 歌っていると、貴方が側にいてくれていると、感じることができるから。

「ありがとう、姉さん。」

この声が、どうか届きますように・・・。

                                       終わり。


   
はい、あとがきへようこそ(ノ∀`)

実は2番の歌詞も載せるつもりでした、最後に。

でもやめたーヽ(´ー`)ノ

ってことで、こっちにさらそう。

『きらきらと 小さく輝いて
 
 貴方を導く  星の明かり

 つかみとった この光を 

やさしく胸に抱いて 眠ろう 』

ジャズっぽいバラードを想像するといい。(たぶん。


人魚の嫌がらせについて考えたんだ、きっとものすごく悪質なものだろうと想像。
OK、気分が悪くなった(胸糞わるぃy=ー( ゚∀゚)・∵.


人魚も歌で船を沈めたとかいう話を聞いたことがあったんで、その辺参考に。
 ちょっとセイレーンっぽさも入ってるかな?


テーマは「人魚姫」です(御伽噺を参考に。
最後は泡になって・・・っていうあれです。
結局、ハッピーエンドになるかどーかなんて、当の本人によりますからねぇ。


幸せの価値は、自分で決めるもんです(偉そうにいうなっ( ゚∀゚)

ということで、彼女がその後幸せになったかどーかは、皆様にお任せということで。


ちなみに、彼女の願いは「自由に、歌を歌うこと」。
お姉さんは、「妹が、幸せになること」+「笑顔でいてくれること」。


お姉さんは、妹がいじめられていることを、つい最近知ってしまった(という設定です。
それと、お姉さんがどうやって妹を人間にしたか・・ですが、
 自分の命を、「母」である海に捧げる事で、成し遂げた。という解釈でお願いします。
文章中で説明しろよって、話ですよねー'`,、('∀`) '`,、


そーすると、長くなるから!!!(まとまりません!!!
 
今だって十分まとまってるとは、思えませんけど(ァー


以上で、人魚編はおしまいです。


次回作も、兄弟ものにしよーかなーと企んでいるしだいです。

                            2007年10月11日 雨の夜に





    



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